本学幼児教育学科は、人材養成に関する目的を「子どもを愛し育む心・知・技を身につけ社会の要請に応え得る保育者・福祉実践者を育成すること」と定めています。この目的の具現化にあたり、平成十八年度新たな学びの領域として全国的にも例のない「特化教育」を導入しました。
 本学の言う「特化教育」とは、現行カリキュラムに上乗せする形で四分野(乳児保育、障害児保育、音楽、美術)での特化を図るものであり、学生は二年次進級と同時に履修を開始し卒業時までに演習科目六単位を取得、一年間を通して毎木曜日は特化デーとして時間割に組み込まれるものです。
 ねらいとしているところは、①単なる技術的熟達者ではなく、学びを統合する力や多様な子どもの姿を十分に据える力量を持つこと、②学ぶことと働くことのなめらかな接続を実現させること、③保育を通して地域貢献を強めることの三点であり、演習を基本としつつ、現場との連携に軸足を置いた実践としています。
 一方、こうした新規の取組には評価検証システムは不可欠であり、本取組では「特化教育」のそれとして、SLOsを導入しました。学生の自己評価を以って、年間三回教育目標の達成度と学生の学びの成果を測定します。

 SLOs測定、「特化教育」の現場参加から得られた学び、加えて平成十九年度実施の保育現場の意識調査等をもとに、今次新たな取組として、養成校から保育現場を貫いて間断なく学び続けることを基軸に、学生・初任者・中堅職員・リーダー的職員が協働して学ぶという形態を企図しました。(学生・現職合同研究会)
 現場参加の学生を交えて小規模な研究会・園内研究を各園を会場に開催して頂き、学生養成に協力を頂くことです。そうした保育所等を三~四年かけて県下に多数確保し、ゆくゆくは、これらが県内の幼児教育・保育の実践拠点となることを願っています。
 本学としては、「特化教育」を充実させつつ、「学生の学びの高まりの過程」と「現場における教育・保育内容の高まりの過程」の同質性をこの取組によって確認し、学生養成と共に地域への貢献も果たしていきます。